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テレビを消して映画に行こう

映画は語り合うまでが映画です。

マグニフィセント・セブン

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終わったとき、イヤッホーと能天気に叫びたくなる。推定200万発のドンパチにシビレれ、迫力の音楽と画に燃える。難しいことは何もない。オトコたちはしょーもなくてカッコよく、ワルはとことんワルで、オンナは強くてカワイイ。難しいことは何もない。映画固有の楽しさにドライブ。イケイケー!ヤレヤレー!どうせデンゼル・ワシントンが勝つとわかっていても楽しい。だって悪がワル過ぎるから、イ・ビョンホンがイカすから、童顔巨乳がマブいから。シンプル明快に勧善懲悪水戸黄門でノリまくり。映画的幸福。

さて、ベースは黒澤明七人の侍」である。死を前提とした戦いに加わる7人。彼らは死ぬこと必至、まさに必死なのにどことなく楽しそうで、それを客席から羨望する私。この感覚は「七人の侍」でも、リメイクのこの映画でも同じだ。死に場所を見つけたということは、生きる場所を見つけたということ。生きるという壮大な暇つぶしの中で、人生の目的と出会ったという錯覚を見ている男たち。ガンマン道は死ぬことと見つけたりというテラテラした高揚感。羨ましき大人のおとぎ話だ。

時折、ド派手な現代風の映像に、昔の志村喬や菊千代の白黒の粗いたたずまいが想起される。この映画を観ながら黒澤版を思い出すから、視覚は西部劇で意識は時代劇。自分の感覚が混線しておもしろい。油断してると童顔巨乳がすぐ篠崎愛に見える。ここでも混線。デンゼル・ワシントンがさすがに言わないから、ラスト心の中で「勝ったのは農民じゃ」と代わりにつぶやいた客は少なくないはず。

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